科学わくわくプロジェクト

科学わくわくプロジェクトについて

2003年3月20日
広島大学大学情報サービス室
マツダ財団

概要

 広島大学とマツダ財団では、子どもが科学にわくわくするような機会を提供するために、2003年度から共同で"科学わくわくプロジェクト(略称;わくプロ)"を開始します。
 子供達が科学に興味を持ち、科学する楽しさを学び、科学者・技術者となる志を培ってもらいたい、そして科学、技術を大切にする地域風土づくりに貢献したいという願いがこもっています。
 2003年度は準備年度としてトライアル着手し、マツダ財団が設立20周年を迎える2004年度から本格的に実施します。

プロジェクトの概要

 この「わくプロ」は、子どもを対象としたサイエンスレクチャーと科学塾、小中高校の先生などを対象とした科学教育ネットワーク、そして民間団体の実施する科学体験事業への支援といった複合的な事業をパッケージとして実施するものです。

(1)サイエンスレクチャー

トップクラスの科学者が直接子どもたちに語りかけ、模型や映像、実験なども盛り込んで、科学の面白さや深さを伝えます。(主に中学生対象)

(2) 広島大学科学塾

一人一人に目の届く20から40人程度の人数の生徒を対象に,広島大学の科学者が大学の施設・設備を活用し、手作りの実験を通して継続的かつ体系的に科学の面白さを体験させます。
主として中学生を対象とするジュニア科学塾とジュニア科学塾を経験した主として高校生を対象とする科学塾とを実施します。

(3) 科学教育ネットワーク

科学教育に関心のある小中高校の先生や団体の方々を対象に、広島大学の科学者も参加した科学教育のための情報交換や情報共有と支援のための情報ネットワークを構築します。また、参加者が工夫した教材や教具の実物を集めて展示することも計画しています。

(4) 民間団体の実施する科学体験事業の支援

民間団体が「わくプロ」の趣旨に沿った科学体験事業を実施する場合に、その事業費の一部を支援します。また、民間団体と広島大学との連携事業なども開発します。

わくプロの特徴

 [わくプロ]は、マツダ財団と広島大学が連携して取り組むプロジェクトであり、次のような特徴がある全国でも珍しい取り組みです。

(1) 民間主体の子どもの科学教育への取り組み

民間主体の事業としての特性を生かし、意欲のある子どもたちを対象として学校外で自由に取り組むこと。

(2) 民間財団と国立大学との連携

青少年の健全育成と科学技術の振興をめざす民間財団と世界トップクラスの総合研究大学をめざし高等教育に定評のある国立大学との、産学連携の地域貢献プロジェクトであること。

(3) 小中高校生対象の一貫プログラム

小中高校生を対象に、裾野を拡大(小学生〜中学生)し、科学者を目指す志を育成(中学〜高校生)する一貫したプログラム。

(4) 複合パッケージ事業

講演会、科学塾、教員支援、民間団体事業支援などの複合的プロジェクトであること。

(5) 広島大学の学部横断的協力

学内の研究者が学部横断的に協力するプロジェクトであること。(全国の国立大学に先駆けて社会連携の総合窓口として、大学情報サービス室を設置した広島大学ならではの特徴である。)

(6) 幼稚園から大学までの教員等が一緒に議論した実践的プログラム

大学教員と幼小中高校の教員、子ども文化科学館関係者などが一緒に議論して構想をまとめ、実施に当たっても幼小中高校の教員の方々や地場先進企業との連携で進める実践的プログラムであること。