助成実績
青少年健全教育関係 市民活動支援
2006年度市民活動支援【詳細】
活動名 | 団体名 | 特定非営利活動法人 セルクル |
親子農業体験学習塾 | 地域 | 広島県広島市 |
代表者 | 理事長 小池 康二郎 | |
支援金額 | 30万円 | |
活動概要 | ||
日頃の生活のなかでは、お店でしか食べたことのない手打ちそばを、子ども達を中心に、親子が自らの手で種から育て、収穫し、そば打ち体験までをすることにより、自然との共生を原点とする農業の楽しさや難しさ、農作物を育てる喜びを体感してもらい、また、人間関係が希薄化する現代社会において、親子が共同作業をすることや、他の参加者、地域の方々など多くの人とふれあうことにより、人間相互の連帯感を生み出し、人間が協働し、共生することの大切さを実感してもらい、さらに、おとな達にも子ども達とふれあったり話し合ったりすることにより、その大切さを改めて認識し、日常生活を見直すきっかけにしてもらうことを目的として開催しました。 | ||
実施時期: 2006年6月18日(日)〜2006年12月3日(日)(実活動日数6日) 道の駅「豊平どんぐり村」隣接地(山県郡北広島町都志見) ※ そば打ち会場:道の駅「豊平どんぐり村」そば道場 |
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参加人員: 27家族87人(子ども:42人、大人:45人) 活動日数:6日 参加延べ人数:522人 外部指導者(都志見中央営農組合):延べ30人 参加総人員 552名 |
《イモの苗の植付け》 | 《そばの種まき》 |
《イモ掘り》 | 《そば打ち》 |
活動が関連する団体等、地域社会等に与えた影響 |
・参加者へのアンケートの結果、内容的には全員に満足いただけたようで、次回につながる結果となりました。 ・ほとんどの参加者が農業を体験するのは初めてで、子どもだけでなく親も積極的に農作業を行い、日常生活における“食”に対する意識を変えるきっかけになったと思われます。 ・この活動は、都市と農村の交流を促進するうえでも、有効な取り組みと考えられ、その結果として、ご協力いただいた都志見中央営農組合も積極的に関わっていただき、イモ掘りの後に焼きイモを体験させていただいたり、参加者とのコミュニケーションも期待した以上のものでした。 ・参加者へのアンケートの結果でも、今後新たに体験したいものとして、竹細工など昔ながらの遊びを地元の方に教えてもらいたいなどという要望もありました。 |
苦労した点 |
・参加者募集のためのチラシを作成し、広島市及びその周辺の公共文化施設などで配布したり、地元紙(中国新聞)に新聞広告を載せたりして参加者を募集しましたが、予定していた人数を確保できませんでした。 これは、こうした活動のニーズが低いというわけではなく、当法人の知名度が低いことや、約半年という長期間にわたって予定を組まなくてはいけないという、遊び盛りの子どもがいる家族には、どちらかというと参加しにくい条件であることによるものと思われます。 ・活動を進める中で、積極的に関わっていただいた地元の方から、新たな提案が出された場合に、(地元の方に負担させたくないという思いから)経費のことを先に考えてしまい、実現できなかったこともありましたが、このことは、回を重ねていく中で、人間関係ができていき、こうした話し合いができる環境が整ってくると考えています。 ・地元の方に、このような活動に協力することについての地域の反応を尋ねると、兼業農家が多いことから、自分達の農作業ができる休日に時間を取られるため、営農組合全体としての協力体制がとれないので申し訳ないと言われましたが、こちらとしては十分な協力体制で感謝しています。 |
今後の課題・発展の方向性 |
・予算的なことが第一の重要な課題であると考えています。 今後、この活動を助成金等の支援を受けず、自立させたものにしていくためには、農村地域が主体的に取り組んでみたいと思うような、都市住民との交流プログラムを企画する必要があると考えますが、これを実現させるためには、長期的な期間で、ある程度の動員実績等を示す必要があり、そのためにも、貴財団等の支援等を受けながら、継続的に活動していきたいと考えます。 ・次に重要なことは、この活動を継続していくことだと考えています。 こうした活動は、すぐにその効果が現れるものではなく、評価する指針としては、参加者数とその反応しかありません。 今回は参加者数が予定を下回ったことは残念でしたが、参加者にアンケートした結果では、全員から満足であったという回答をいただき、継続することにより裾野が広がり、より多くの参加者が満足できる活動に発展させることができると思います。 |
活動を終えての感想・意見等 |
参加者は、非日常の農作業やそば打ちを、親子で共同して体験でき、そばの生育段階では台風による被害も経験し、自然との共生を原点とする農業の難しさや、農作物を育てる喜びを感じることができ、食生活を含めた日常生活を見直すきっかけにすることができました。また、地元の農家の方にも、都市住民との交流の場を提供することができ、当初の目的を達成することができ、次回につなげられることができました。 |