助成実績

青少年健全教育関係 研究助成

第30回(2014年度)マツダ研究助成一覧 −青少年健全育成関係−

研 究 題 目 および 研 究 概 要 研 究 代 表 者
(*役職は応募時)
助成金額
(万円)
対人不安症状に対する複数のヒト型ロボットを用いた集団療法
熊ア 博一
福井大学
子どものこころの発達研究センター特命助教
90
発達障害を含め対人不安が強く集団適応が困難であるケースは多数存在し、集団療法への参加ですらままならないケースも多い。対人不安の強い児の多くがロボットに対してはある程度の向社会的態度を示すことが分かってきている。M3-Synchyは複数ロボットと人間との言語的よび非言語的集団コミュニケーションを研究するためのプラットフォームであり、M3-Synchyを用いた集団療法のプログラムの作成が目的となる。多くの児が集中して複数の動く物体という設定に慣れ集中できる環境を設定し、M3-Synchyを用いた集団療法のエビデンスを確立する。
他者への親切行為が青少年の精神的健康および生活の質に及ぼす影響の実践的検証
前原 由喜夫
長崎大学
教育学部准教授
90
ボランティアなどの社会貢献活動に参加したり,日頃から他人に親切にする人ほど心身ともに健康だということが,数々の調査研究によって示されてきた。しかしながら,親切行為と健康との因果関係や親切行為がどのような心理的変化を引き起こすかは明らかになっていない。本研究はボランティア活動や他人への親切が,親切行為を行う本人の自己効力感や自己制御能力に良い影響を及ぼし,ひいては学業成績の向上や健康維持行動の増加に役立つメカニズムを青少年のボランティア活動などを通して実践実証的に検討する。
小規模グループケアにおける職員の人材育成モデルの構築
岡本 晴美
広島国際大学
医療福祉学部准教授
70
近年、小規模グループケアが推進されているが小規模化には多くの課題もある。たとえば「職員が一人で多様な役割をこなすため、職員の力量が問われる。新人の育成が難しい。」「閉鎖的あるいは独善的なかかわりになる危険性がある。」などである(「児童養護施設の小規模化及び家庭的養護の推進のために」H24.11参照)。 本研究では、小規模グループケアにおける職員の人材育成モデルの構築をめざす。第1年度に人材育成プログラムの企画、効果測定・検証のための指標を作成しプログラムを提供する。第2年度に検証を行う。
発達障害を有する子どもの食行動の困難と健康・発達支援に関する研究
田部 絢子
大阪体育大学
健康福祉学部専任講師
70
本研究の目的は、発達障害の子どもがどのような「食行動」に関する困難を有し、いかなる理解と支援を求めているのかを、発達障害の本人・当事者への調査を通して実証的に解明していくことである。 発達障害児は食に関する多様な困難を有しているが、「わがまま」「甘やかしている」と誤解されやすく、不適切な支援により二次障害に至るケースもある。それゆえに発達障害者の食の困難については、困難を示す背景・要因やニーズについて、発達障害の本人・当事者調査を通して明らかにしていくことが必要である。
子どもの成長発達とソーシャル・キャピタルの関係に関する実証研究
山下 絢
日本女子大学
人間社会学部専任講師
80
本研究は,「社会におけるつながり・信頼・規範」(ソーシャル・キャピタル)に焦点をあて,義務教育段階の子どもの成長発達におよぼす効果の検証とソーシャル・キャピタルが醸成される条件整備を実証的に明らかにするものである。近年,保護者の社会経済的地位(学歴や年収)が子どもの学力形成におよぼす影響が強くなっていることが指摘され,子どもの学力や非認知能力(やる気や集中力など)の格差拡大が指摘されている。そのなかで,ソーシャル・キャピタルがこのような格差是正に効果的であることが一部の研究においては,確認されはじめている(例:『「つながり格差」が学力格差を生む』)。そこで本研究は,定量的分析(統計分析)と定性的分析(インタビュー調査)を通じて,研究の端についたばかりのソーシャル・キャピタルが子どもの成長発達におよぼす効果を実証すると同時に,どのような条件が整えられれば,ソーシャル・キャピタルが醸成されやすくなるのか,その環境要件を検討する。
合 計 5件 400

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