助成実績

青少年健全教育関係 研究助成

第29回(2013年度)マツダ研究助成一覧 −青少年健全育成関係−

研 究 題 目 および 研 究 概 要 研 究 代 表 者
(*役職は応募時)
助成金額
(万円)
感情のコントロールが困難な学生に対する認知行動療法的スキルトレーニングプログラムの効果の検証―STEPPSの実施可能性と有効性に関する研究―
藤里 紘子
筑波大学
人間系特任助教
80
近年,感情のコントロールに困難を抱えた若者の増加が指摘されている。自身の感情を上手くコントロールし表現できないことは,社会不適応や対人関係の失敗につながる恐れがある。こうした感情のコントロール能力は,発達の過程で家族・友人関係を通して獲得されていくものであるが,自然な発達の過程で十分獲得されなかったとしても再学習が可能であると考えられる。そこで本研究では,感情のコントロールに困難を抱える人に対して有効とされるSTEPPSというプログラムを日本に導入し,その実施可能性と有効性を検討する。
大学生を対象とした子育ち・子育て支援への参加学習プログラムの開発
深作 拓郎
弘前大学
生涯学習教育研究センター講師
90
研究代表者らは、先行研究において親性の発達と地域愛着に相関関係が確認されたことから、育児当事者ではなくかつ地域とのつながりを意識しにくい学生たちにとって、子育てに関連した社会参加活動を提供することで、さまざまな社会活動への主体的参加を促す学びにつながると考えた。そこで、育児支援を軸にした社会参加プログラムを実際に作成・実施し、受講学生にとっての学びの成果を検証し、あわせて、先進地視察やシンポジウムを開催して、子育ち・子育て支援、社会参加に学生がより参加できる方策を検討する。
若者の親認識変容プログラムの開発と効果測定
大島 聖美
広島国際大学
心理科学部助教
70
近年、ニートや無気力等、若者の自立に関する様々な問題が指摘されている。若者の心理的自立を促進することは、様々な問題を解決・予防する上で重要である。これまでの申請者の研究では、具体的にどのような要因が若者の親子関係における心理的自立を促進するのかを検討し、3つの要因を明らかにした。本研究では、3つの要因の一つである「親への共感」に基づき、若者の心理的自立を促すための若者の親認識変容プログラムの開発と効果の検討を行う。
体験活動における「あこがれ」の構造が青少年の自己肯定感の向上や学びを促進する仕組みの分析と考察
谷崎 誠
独立行政法人国立青少年教育振興機構国立大雪青少年交流の家
主任
80
多様で変化の激しい社会の中で「生き抜く力」が必要とされる現代の青少年にとって、「生きていたい」という将来への目標が見出しづらいことが先行研究(国立青少年教育振興機構「青少年の体験活動等と自立に関する実態調査」)等から明らかになっている。 そこで、本研究は先人(メンター)への「あこがれ」が将来への目標となり、自己肯定感を高め、学びを促進すると仮定し、中高大学生が参加する「自然体験活動」の中で起こる「あこがれ」と自己肯定感の関係を、面接調査法と逐語記録から分析する。
青少年のエンパワーメントとパフォーミング・アーツの関係について−計量経済学からのアプローチ−
富田 大介
大阪大学
大学院国際公共政策研究科特任助教
80
大阪大学と吹田市文化会館(メイシアター)との間で青少年の健全育成を目的としたパフォーミング・アーツの共同事業が2011年度から継続している。この試みは、次世代を担う青少年と一般市民の幅広い世代間交流を実現し、市井にコミュニケーション教育上の様々な効果を感じさせている。本研究はその市井の「実感」に社会科学的な検証を与えるべく、芸術分野では未だ稀少なプログラム評価手法を用いて、青少年による上演芸術への参加が青少年本人に対して与える直接的な影響、およびコミュニティに与える間接的な影響について、定量的かつ定性的に評価を行う。
合 計 5件 400

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