助成実績

青少年健全教育関係 研究助成

第28回(2012年度)マツダ研究助成一覧 −青少年健全育成関係−

研 究 題 目 および 研 究 概 要 研 究 代 表 者
(*役職は応募時)
助成金額
(万円)
万引き防止教育プログラムの開発および効果の検証
大久保 智生
香川大学
教育学部准教授
70
本研究では、中学生とその保護者を対象とした万引き防止教育プログラムを開発し、その効果について検証する。香川県は2009年まで万引きの認知件数が全国ワースト1位であり、世代別では青少年、特に中学生の万引きが最も多いことが明らかになっている。そこで、これまで行ってきた研究成果をもとに、中学生の万引きに対する意識が向上する万引き防止教育プログラムと保護者の万引きに対する意識が向上する万引き防止教育プログラムを開発し、プログラム実施による中学生と保護者の意識の変化について検討を行う。
青年期女性の”適切ではない自己表現”に関する研究
−学生相談における自傷関連行動への理解と支援−
吉村 麻奈美
津田塾大学
学芸学部講師
80
青年期女性における自傷行為(リストカット、過食等)をはじめとする幾つかの行動は、しばしば問題として捉えられ、関係者が対応に苦慮する場面も多い。本研究では、従来はそのように問題行動として扱われていた一群を“適切ではない自己表現”として新たな括りで捉え直し、その背景や現代性を詳らかにすることによって、新たな知見を得ることを目指す。また、学生相談における実践データを通してより理解を深め、より健康的な自己表現を促せるような支援への示唆を得ることで、青少年の健全育成への寄与を目指す。
家庭における科学教育推進のための保護者参加型教室プログラムの開発と評価 山中 仁昭
広島国際大学
工学部助教
90
昨今、子供の理科離れを背景に、様々な科学体験教室が開催されている。このような科学体験教室は子供の科学に対する学習意欲を向上する上で大きな効果があると考えられる。しかしながら、その場限りの体験に終わってしまってはその効果も半減する。本研究では、まず、科学体験教室後の持続的なフォローが大切であることを出発点に、家庭での学習に注目し、保護者参加型の科学体験教室を提案する。続いて、提案した内容を本学での科学体験教室に実践的に導入し、このような家庭と連携した科学体験教室の在り方について評価・検証する。
社会教育領域における長期の青少年健全育成事業に特有の教育力に関する研究 立石 麻衣子
NPO法人北摂こども文化協会
日本こども未来研究所 主任研究員
90
本研究は、NPO法人北摂こども文化協会が手掛ける社会教育実践「ひと山まるごとプレイパーク」の分析を通して、社会教育の領域における青少年健全育成事業に見られる特有の教育力を特定する。研究対象となる実践の特徴は、第一に10年を超えて続く長期の蓄積があること、第二に、プログラム提供型ではなく子どもの自発性を尊重した活動を徹底していること、第三に、異世代交流型の直接自然体験活動であることが挙げられる。幼児だった子が小学校を卒業するまでという時間軸の中で、子どもの育ちを捉える。
糸島地区における学生と地域の連携による空き家活用に関する実証的研究 横田 雅紀
九州大学
大学院工学研究院助教
70
2005年に九州大学が移転を開始した糸島地区では、学研都市化を推進する一方で急増する空き家が問題となっている。このような背景を受けて本研究では、地域と学生の連携に向け、糸島の空き家を学生活動の場として利活用することを試みる。具体的には学生と地域ボランティアで協力して空き家を「住む」場所としてのシェアハウス、「活動する」場としてのシェアオフィスという2タイプの場として改修し、改修後も学生の発想力で独創的な運営を行うことで、学生の自発的な活動を促進しながら地域と連携する手法を提案する。
合 計 5件 400

助成実績へもどる