助成実績

青少年健全教育関係 研究助成

第23回(2007年度)マツダ研究助成一覧 −青少年健全育成関係−

研 究 題 目 および 研 究 概 要 研 究 代 表 者
(*役職は応募時)
助成金額
(万円)
河川環境モニタリングを取り入れた地域住民主体の児童対象環境学習プログラムの開発 原口 昭
北九州市立大学
国際環境工学部教授
80
本研究では、河川環境モニタリングを題材とした小中学生対象の環境学習を、地域住民が主体となって実施するプログラムの開発を行う。このプログラムでは、青少年が地域の自然環境に直接触れることによって、(1)環境に対する実体験的学習効果と本質的な理解を得ること、(2)最新の環境計測技術の実体験による理科的思考の解発、をねらいとするとともに、(3)地域と学校との連携、地域住民と青少年との間の直接的なかかわりを形成し、地域ぐるみの青少年健全育成に貢献することを目的とする。
科学体験活動普及に向けた市民・行政・教育機関一体型のコミュニティ形成と実践によるその評価−科学教育都市・東広島の実現に向けて− 伊藤 昭夫
近畿大学
工学部准教授
80
21世紀の科学技術を支える子どもたちの科学に対する関心や興味を高めるためには数理科学に基づく実験を取り入れた科学体験活動が必要不可欠です。更に、その活動は市民が主体となって市全体で継続的に実施されなければなりません。そのためには、市民・行政・教育機関が一体となったコミュニティの形成が必要不可欠です。本研究では、それぞれが果たすべき役割を明確にするとともに、活動が市全体で継続的に実施される環境を整備するために必要な連携関係をどのように構築すればよいか実践を通して明らかにします。
青少年自然体験活動リーダーのリスク知覚能力の評価とリスクマネジメント能力向上トレーニングの開発に向けての研究 甲斐 知彦
関西学院大学
社会学部准教授
85
子どもたちの自然体験活動量の少なさが指摘されてから久しいが、親世代の自然体験量が少ない現状からすれば、その提供の場は、キャンプなどの自然体験活動に期待せざるを得ません。自然体験活動では、スタッフの多くには大学生をはじめとする青年リーダーが配置されており、キャンプ自体の質や安全性を大きく左右する存在となっています。そのため、大学生に代表される青年リーダーのリスクマネジメント能力の向上は安全で質の高い自然体験活動を提供するためには必要不可欠です。しかしながら、現場でのトレーニングは、「KYT(危険予知)トレーニング」「救急法講習会」が行われる程度で、いずれも、本格的なリスクマネジメント能力の獲得には至っていません。そこで、本研究では、青年リーダーのリスクマネジメント能力として、ハザード知覚能力、リスク知覚能力を評価し、さらに、青年リーダーのリスクマネジメント能力を向上させるためのプログラムを開発したいと考えています。
青少年の健全育成のための、地域的社会的支援についての検討−育児に関する母親と保育士の心理学的適応に着目して− 西村 太志
広島国際大学
心理科学部講師
70
次世代社会を作り出す青少年の健全育成を、社会全体で担うためには、その最大の担い手である親、および育児支援について社会的に主要な役割を担う保育士などへ包括的で多様な社会的働きかけが重要であると考える。そこで、三つの側面から実践的検討を行う。第一に、母親を対象とした育児への制約感に関する調査研究、第二に、保育士に対する保護者対応のストレスに関する調査研究、第三に、これらの調査結果を踏まえ、調査協力者を中心に報告会等の形式で社会心理学的側面からよりよい育児に関する提言を行うことである。
各年齢期の「自然体験活動における達成すべき課題」に関する研究〜発達段階別の自然体験活動プログラムに着目して〜 松村 純子
独立行政法人国立青少年教育振興機構
国立信州高遠青少年自然の家
事業推進課長
70
本研究は,各年齢期の自然体験活動における達成すべき課題を探るものである。 現在,青少年の自然体験活動の必要性が強く叫ばれ,数多く実施されている。このことから,青少年教育施設を中心とした社会教育分野で実施されている自然体験活動プログラムに着目し,学童期(前期・後期)と思春期の発達段階に沿った活動が展開されているかどうかについての現状分析を行う。また,アンケート調査を実施し,幼児期〜青年期までの各年齢期の自然体験活動における達成すべき課題を明らかにすることを目指す。
創造的表現を促進するための美術館展示の開発とその効果の検討 岡田 猛
東京大学大学院
教育学研究科准教授
75
本研究では,美術館において,青少年の創造性を育む美術展示を実施し,その効果を実証的なかたちで明らかにする.具体的には,「クリエーターの視点に立ち,作品の創作過程を追体験できる空間」を提供することによって,青少年が創造の意味や方法を知り,またその来訪の体験を自らの表現へと繋げられるような展示を目指す.展示効果については,長期的なパースペクティブから,来訪の経験が青少年の表現・鑑賞活動にどのように影響を与えるかを,直接検討する.
合 計 6件 460

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