助成実績

青少年健全教育関係 研究助成

第19回(2003年度)マツダ研究助成一覧 −青少年健全育成関係−

研 究 題 目 および 研 究 概 要 研 究 代 表 者
(*役職は応募時)
助成金額
(万円)
慈善活動に参加する青少年ボランティアの利他的精神の発達とスピリチュアリティに関する社会学的研究 稲場 圭信
神戸大学発達科学部助教授
100
本研究は、慈善活動に参加する青少年ボランティアの「利他的行動」の動機と「利他精神」を育む要因、及び、そこにみられるスピリチュアリティの特質を探求する。具体的には、フィールドワーク(参与観察、インタビュー、質問紙調査)をもとに、法制度・コミュニティ・個人の観点から包括的に上記の点にアプローチすることによって、青少年の健全な精神の発達に寄与できる環境モデルを提示する。
応用数理学を意識した『総合的な学習』の時間のための教材開発と地域貢献活動としての授業実践に関する研究 伊藤 昭夫
近畿大学工学部講師
70
小・中学校においては平成14年度から、高等学校においては平成15年度から『総合的な学習』が導入されました。本研究では、この『総合的な学習』の時間のための教材開発と、その教材を用いた授業実践を行います。実際、開発しようと試みている教材の大きな特徴は、工学部の知識や技術を取り入れようとしている点です。その結果として、我々が開発を試みている教材は「算数・数学に基礎を置いた教科横断型になる」ということになります。また、開発した教材を実際に用いて、授業実践を行います。つまり、実際の様々な教育活動に用いることによって、その教材の有用性まで確認します。
学びのコミュニティとしての課外活動の可能性−教育資源としての大学を核とした新しい地域づくり− 高橋 登
大阪教育大学教育学部助教授
80
本研究では、ほぼ初対面に近い子ども達が、学校休業日の一定期間、大学構内で学びの場を共有する。そして、自らが選択した教科課題や遊び体験的な課題に、教員志望の学生チューターを交えたグループで取り組む。こうした経験を通して子どもたちの 「学び」がいかに成立するのか、また「学び」に対する意識の変容過程を分析・考察する。本研究を通じ、21世紀の地域教育資源としての教員養成系国立大学が果たすべき役割、機能、可能性を再度検討し、大学を核とした新しいコミュニティづくりを模索する。
高校生によるボランティア活動が自身の性感染症・保健行動に及ぼす効果について〜地域におけるエイズ・ボランティア活動の実践と効果〜 中村 安秀
大阪大学大学院人間科学研究科教授
50
若者の間で性感染症や望まない妊娠が急激に増加し、適切な保健行動を促進する教育が切実に求められている。しかし、若者の性行動を変容させていくには、知識の提供だけでは十分でなく、欧米では、包括的な成長の機会(Youth Development)の有効性が指摘されている。本研究では、エイズ予防に関連したボランティア活動を、若者の全人格的な成長の一機会と捉え、このボランティア活動へ参加した高校生が、その実践から何を学び、さらに彼らの保健行動に何らかの影響を与えるものであったかを研究する。
合 計 4件 300

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