助成実績
青少年健全教育関係 市民活動支援
2007年度市民活動支援【詳細】
活動名 | 団体名 | 特定非営利活動法人 ぽでーる |
障害者の地域貢献活動 | 地域 | 広島県呉市 |
代表者 | 理事長 相原 鴻太郎 | |
支援金額 | 30万円 | |
活動概要 | ||
1、壁新聞作り(毎月1回月はじめ、仁方支所に掲載) 2、通信作り(2か月に1回13日に仁方地区全戸に配布) 3、ふれあいクッキング教室開催 (年6回 仁方公民館で実施) 4、公園の花壇整備 (5月、10月中旬に公園内の花壇に花植え、1年を通して花壇整備) 5、大時計の設置(5月、作業所の建物に大時計を設置) 6、地域活動の充実(9月まつり(桟橋公園)、2月人権フェスタ(仁方公民館、仁方小学校)) |
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参加人員: 利用者24名、スタッフ10名、ふれあいクッキング教室30名×6回=180名 まつり 200名 人権フェスタ 350名 参加総人員 764 名 |
《花壇整備》 | |
《ふれあいクッキング教室》 |
活動が関連する団体等、地域社会等に与えた影響 |
・この事業所は4年前に移転した。当時、建設コンフリクトに遭い、なかなか移転できなかった経緯をもつ。何度説明会を開いても、地域住民は、障害者に対し、総論では差別はいけないとわかっていても各論の部分(Not in my back yard)で、自分の近くには来てほしくないという感情が強かった。しかし、こつこつとこの事業を進めることで、花壇整備の際には、散歩している方々から声をかけられることが多くなり、時計をつけた際には多くの方々に感謝された。広報では、今まで読んでいなかった方々からも反響がくるようになり、ボランティアさんもたくさん来るようになった。 ・参加者は毎年増えて行っている。以前は、職員と家族だけで行っていた行事も、毎回ボランティアが増え、家族の負担が軽減されつつある。そのことによって、家族の介護負担も増え、家族、スタッフにも余裕が生まれるようになった。 ・ソーシャルアクションを起こすことは、途方もない労力というイメージがあるが、こつこつと広報を行うことで、地域の障害者への偏見はなくなってくるということを感じることができた1年であった。障害を持った方々が地域に貢献することで、ボランティアが増え、ボランティアが障害者と接することで障害者観が変わり、その方が広告塔になるという良い循環が生まれた。年々ボランティアの数も増えて来ており、障害を持った方々の地域での生活も可能になりつつあると思われる。 |
苦労した点 |
・スタッフが少ない中での、様々な活動は、スタッフへの負担が大きかった。しかし、地域で障害を持った方々も生きていけるような土台を作ろうといった同じ方向性を持ったスタッフに恵まれ、この活動を1年続けることができた。 ・今後は、予算縮小の為、花壇整備が行われなくなるが、それ以外の活動は継続して続けていきたい。 ・地域への理解は、どんどん進んだと実感があるが、理解のない方々と接することがないので、そう感じるのかもしれない。今後も差別、偏見をなくすよう、努力していかなければならない。 |
今後の課題・発展の方向性 |
・障害者に対する考え方は、人類が誕生して、日々変わりつつあるが、唯一変わらない点は、マイノリティの方々は常に差別されてきたことである。障害を持ったかたを、自宅の座敷牢に入れていたのは、ほんの数十年前の話である。その後障害者は、大きな施設へ隔離されて来たため、今を生きる方々も障害者と接するのはほんの最近のことで戸惑うことも多いと思う。誰もが、幸せにあたりまえに地域で生きていくこと、そして障害をもった方々も、ほんの少しの支援で普通に生きていけることを、1人でも多くの方々に伝え、今後障害を持った方が少しでも生きて行きやすい地域を作っていくことを目標に今後も頑張って行きたい。 |
活動を終えての感想・意見等 |
「いいな、いいな、人間っていいなー」と感じることができた1年だった。大反対運動の時には、人間不信になり、恨みつらみもあったが、他人を変えようと思うのではなく、障害も持つ当事者が地域に出て行くことで、地域が変わることを経験できた。この活動の機会を与えてくださったマツダ財団さん、ありがとうございました。 |