助成実績

青少年健全教育関係 市民活動支援

2007年度市民活動支援【詳細】

活動名  団体名 施設ボランティアサークル「くわがた」
レクリエーション及び野外活動に関する技術の普及並びに指導者・
ボランティアの育成、技術向上を目的とした研修講座
地域 広島県広島市
代表者 代表 佐々木 悠
支援金額 10万円
活動概要
@かっぽ闊歩?!しましま
 <1日目>広島駅〜宇品港、似島内を闊歩した。夜は野外炊飯
 <2日目>登山、カヌー体験
Aくわがた主催事業「くわがたファミリーキャンプ」
 ・であいのつどい、野外炊飯、ウォークラリー、おわりのつどい
Bくわがた主催 くわがた自主研修
 <1日目>子どもとのかかわり方についてのスタッフミーティング、キャンプファイア
 <2日目>自然に関するプログラム、タイムカプセル
実施時期:
@2007年4月28〜4月29日         似島臨海少年自然の家
A2007年11月10日             広島市青少年野外活動センター
B2008年3月11日〜2008年3月12日  広島青少年野外活動センター・こども村
参加人員:
@大学生18名、大人6名 参加総人員 24名
A大人23名、小人25名、スタッフ21名 参加総人員 69名
B広島市青少年野外活動センター・こども村施設ボランティアサークル「くわがた」19名
広島野外活動クラブ8名、あいあいプラザ施設ボランティアONAGA3名
参加総人員 30名
安芸の小富士登山 はじめの集い
《安芸の小富士登山》 《はじめの集い》
ヤッター!助成決定♪ ファミリーキャンプ集合写真
《ヤッター!助成決定♪》 《ファミリーキャンプ集合写真》
活動が関連する団体等、地域社会等に与えた影響 
@闊歩や登山、カヌー体験を通して、サークル内の仲が深まった。また、野外炊飯や登山の技術・注意点はひととおり知っていたつもりだったが、今まで作ったことのないものを作ったり、登りきれていない山を登ることで、新たな技術が身につき、今後の活動に生かせるものとなった。さらに、闊歩をして見つけた草花の名前や遊び方を知ることができたことは、レクが中心の「くわがた」にとって自然観察などの新しいプログラムに挑戦していくきっかけとなった。
「くわがた」と同じように、似島臨海少年自然の家には、施設ボランティアとして活動している「海賊船」がある。今回、活動場所を似島にしたことで、交流のきっかけになった。他のボランティア団体との交流は、自分たちのレクや野外炊飯、プログラムの立て方などのよい刺激になる。今回は直接的な交流はなかったが、「海賊船」も「くわがた」のように他の施設に行って活動を広げたいといわれた。
A年1回の家族対象ということで、私たちの期待や不安も大きいものでした。しかし、スタッフの仲には将来教育者として子どもの前に立つことを目指している人が多く、保護者の方と接するよい機会となりました。また、家族のよさを改めて実感することができました。
参加者に対して行ったアンケートによると、家族で楽しい時間を過ごしたい、子どもに自然の中での活動をさせたいという思いから参加された方が多いようです。また、引越しによりなかなか会えなくなった家族が一緒に参加してくださり、楽しい時を過ごしてもらえたようです。
B参加者一人ひとりにとって、今回の自主研修は今後「くわがた」として活動していく上で、よりよい活動を行なっていくためのきっかけとなった主催でした。くわがたをよりよくしていこうとする意識が高まった主催であったと感じられた。
自然に関するプログラムで他のボランティア団体と交流を行なったことで、他団体の活動の様子などを知ることができ、お互い刺激になりました。今後も交流していくきっかけになりました。
苦労した点
@今年度から新会員に参加をよびかける時期が遅れ、新会員の参加者が少なくなってしまった。参加者の出欠を直前まで待ったので、予算編成が難しくなった。
A2回目となる今年度は、施設ボランティアサークル「くわがた」の力を試そうと、広島市青少年野外活動センターとの共催ではなく、初めて「くわがた」が単独で主催事業を行いました。昨年度、課題としてあがった広報活動では、広島市内の生涯学習関連施設や公民館、小学校などにチラシを配りました。自分たちのつながりを生かして広報活動をしようと考えていましたが、「くわがた」の知名度は低く、広島市青少年野外活動センターの力を借りた場面もあります。やはり広島市青少年野外活動センターあってこその「くわがた」なのだと実感しました。参加者の確保が難しかったという反省については、保護者の負担を考え、日帰りのキャンプにしました。また、開催時間を2週間ほど早くし、秋が感じられる時期にしました。スタッフは学生が多く多忙な中での準備となりましたが、定員の10組を超える応募がありました。
B最も苦労した点は日程です。社会人の会員にとって土日が参加しやすく、学生は春休みのため、平日が参加しやすいという状況がありました。また、学生でも就職活動などの進路のことで、なかなか参加できないかたもいたため、たくさんの人に参加してもらうことは大変でした。今回は日程を決め、参加者に知らせることを早めに行なうなどして、多くの方に参加していただけるように工夫しました。1日目のプログラムは主催者6人で企画・運営を行いましたが、参加者にしっかり参加してもらうと同時に、どのようにすれば参加者に伝わるのだろうかと、試行錯誤しながら作りあげてきました。短時間で伝えることの難しさを感じました。また、プログラムの企画・運営や、講師の先生や他団体との連絡などたくさんの仕事を6人で行なうことはとても大変だったと感じています。しかし、その分やりがいも大きかったです。
今後の課題・発展の方向性
@今年度から新会員と、前年度からの会員、職員との仲は深まり、今年度の活動が期待できるものとなった。今回、活動の拠点である広島市青少年野外活動センターをあえて離れ、似島という初めての場所でも活動を計画・実地した。そのため、登山という同じプログラムでも、山が違えば見えてくるもの、感じるものももちろん違ったし、様々な視点から土地を生かしたプログラムをつくっていくことの大切さを感じた。活動の中心となっているレクだけでなく、野外活動センターの自然を生かした自然観察や自然遊びなどのプログラムの企画にも挑戦していきたい。「くわがた」も施設ボランティアだからと言って野外活動センターだけに留まることなく、他の施設・他のボランティア団体など、様々な場所・人との関わりを広げ、多くのことを吸収し、”自分たちらしさ”を求めていきたいと思う。
A今年度、主体となって活動してきたメンバーの半分が来年度は社会人となるため、経験者不足の心配があります。また残ったメンバーは学生が多く実習や就職活動が重なるため、負担は大きいと思います。しかし、昨年度の反省点を改善し、私たち自身さらによいものができているという実感があり、続けていきたいという思いは強いです。参加者の方も「また参加したい」と言ってくださっており、その気持ちに答えていきたいと思っています。
B参加者一人ひとりにとって、今回の自主研修は、今後「くわがた」として活動していく上で、よりよい活動を行っていくためきっかけとなった主催でした。今後の課題としては、まず、参加者が自主研修で学んだことをきっかけとして、今後一人ひとりが積極的にさらにスキルアップしていこうとする姿勢が求められるということです。そして、その力が主催事業などを通じて実践したり、くわがた全体へ広げたりしていくことで、より充実した活動を行なうことができるとともに、社会に貢献していくことができるのではないかと思います。
活動を終えての感想・意見等
@「サークル内の交流」「自然と触れ合う」ことを目的としてプログラムを立てていったが、参加者からの反応を聞く限り、どちらの目的も達成されたようだった。今年度初の主催にふさわしく、今後の活動が楽しみな、良いスタートになれたと思う。今回のプログラムを通じて得た、仲間との絆、野外活動の技術、新しいプログラムへの可能性を今後の活動に生かしていきたい。
A主催の担当をし、プログラムをつくるのとは違った楽しさを感じることができました。私は「くわがた」での活動が3年目となり、自分の今までの学びを人に伝えていく立場になりました。思いが伝わらない歯がゆさ、少しずつ形になっていく喜びを感じました。改めて、一人ではなくみんながいるからできることだと感じました。当日は紅葉が綺麗で、秋の自然を感じることができました。はじめは表情が硬かった参加者の人たちが、時間が経つにつれて他家族との交流が増え、笑顔が見られるようになり、楽しそうに笑いながら帰っていきました。また来年も、家族の笑顔にふれたいなと思います。
B今回の自主研修は平成19年度の総まとめの主催として行なうことができたように感じます。主催を企画・運営していくにあたり、くわがたのみんなで力をつけ、来年度さらによりよい活動を行なっていきたいという想いがありました。そのために、どのようにしたら伝えることができるか考え、プログラムを組みました。その結果、主催者が一方的に教えるのではなく、参加者とともに作っていくという形をとることで、参加者にとって来年度より積極的に活動していくためのきっかけづくりになったと感じました。また、プログラムを企画する中で、私自身わからないことが多く、確認することや、学び直すよい機会となりました。今回、企画・運営を行なうことができてとてもいい経験になりました。今回、マツダ財団支援金のおかげで実現させることができました。ありがとうございました。 

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