助成実績
青少年健全教育関係 市民活動支援
2004年度市民活動支援【詳細】
活動名 | 団体名 | 特定非営利活動法人 子どもとともに山口県の文化を育てる会 |
「心をかたちに」 〜子どもたちの粘土の未来〜 記念誌作成事業 |
地域 | 山口県佐波郡徳地町 |
代表者 | 理事長 山田 宏 | |
支援金額 | 40万円 | |
活動概要 | ||
当会が、2003年に山口県立美術館で開催した「心をかたちに」〜子どもたちの粘土の未来〜展(山口県立盲・聾・養護学校―国立分校を含む15校、幼児・児童・生徒約1200人による)は、当初小さな試みとして出発しました。しかし、沢山の方々の善意に育てられ、全国でも例を見ない初の試みといわれる大事業へと進展し大成功に導かれました。その後、子どもたちの作品は、一企業によって「心をかたちに」PartII(於 シーモール下関)として、新たな感動をもたらしました。この度、(財)マツダ財団のご支援を頂き、その記録をまとめた記念誌を出版することができました。 | ||
実施時期:2004年4月1日〜2004年5月31日 | ||
参加人員:編集委員会7回開催、記念誌出版式典 参加総人数85名 |
《心をかたちに 表紙》 | 《展示風景》 |
活動が関連する団体等、地域社会等に与えた影響 |
・山口県内盲・聾・養護学校には、盲・聾・肢体障害、病弱障害・知的障害・重複障害などの障害は様々ですが、たくさんの子どもたちが、それぞれの能力や可能性を伸ばすために記念誌出版により障害者に対する理解が深まった。 ・造形教育の重要性を示した。 ・子どもたちの無限の可能性を示した。 ・滋賀県の第二びわこ学園、一麦寮などとの交流ができるようになり、式典には4名の先生方が出席して下さいました。 ・行政、大学、企業、地域、学校が一体となった社会全般の協働の重要性を示した。 ・記念誌は、山口県内盲・聾・養護学校(国立・分校を含む15校、約1200名)の子どもたち、及び学校関係者、社会福祉協議会、施設などに配布できたお陰で、当会の活動の重要性がより理解されるようになった。 ・記念誌作成のきっかけとなった2002年3月に、山口県も県内全校へIT導入とインターネット端末が設置されました。この設置も、同事業の大きな進展に繋がったと思われ、短期間で出版に漕ぎ着けられた所以も証明できたのではと思います。 |
苦労した点 |
・2003年「心をかたちに」〜子どもたちの粘土の未来〜事業は勿論ですが、記念誌出版までを目標に事業計画を立てることなどできませんでしたので、掲載資料などを集めるのに苦労しました。 ・編集委員の先生方とのスケジュール調整と時間の捻出 ・15校の写真や掲載資料の配分 ・途中で何度もパソコンの調子が悪くなり、度々作成が中断したこと ・写真の取り込みなど容量が大きくなり、地域によってはメールでの送受信が困難であったこと *考えながら上記を記載しましたが、やはり苦労したことより、制作がとても楽しかったことと、その経過の中で草の根で繋がった暖かなふれあいが次々に思い出され感謝の気持ちが大きくなり、事業継続のための実行委員会設立へと繋がりました。 |
今後の課題・発展の方向性 |
・一度きりの単発事業では、只のイベントとして終ってしまうのでは?と常々考えてきました。その時代のニーズにあった事業を継続してこそ価値があり、子どもたちとともに心身の成長に繋がると確信しています。 ・当会出発から10年の歳月を経て、これまで一つずつ増えてきた継続事業は、「学生のための能・狂言鑑賞会」ご招待、「朗読と音楽の集い」〜心に響きあることば〜、”NHK交響楽団トップメンバー&コーラス・ジュニアによるクリスマスキャロル”そして心をかたちに〜子どもたちの粘土の未来〜の4本柱へと発展し、その方向性も見えてきました。 ・そのうち、心をかたちに〜子どもたちの粘土の未来〜事業は、特に山口県内盲・聾・養護学校の所轄である山口県教育庁指導課を軸とし、実行委員会を中心に、行政、大学、学校、企業、地域が一体となった協働事業として出発しました。 ・結果として、根幹をなすことになった「心をかたちに」〜子どもたちの粘土の未来〜記念誌作成事業でした。 ・今後、この記念誌作成事業によって生み出された同事業実行委員会によって、障害のある子どもたちの生きる力の育成と自立、近い将来の社会参加のための一助になれるように、資金面も含めて考え、努力してまいりたいと思います。 |
活動を終えての感想・意見等 |
これまでも、常に大切に考えてきたことでしたが、資金の有効活用法を特に苦心した記念誌出版事業でした。 当会は、正会員、賛助会員の会費、ご寄付などによって運営させて頂いております。 その中でも闘病生活中(抗がん剤投与治療中の方や、腎臓・肝臓機能障害、心臓障害、リウマチ、身体不自由など)の方々の貴重な会費も多く含まれています。 そして、当事業で2回目となった広島の(財)マツダ財団様のご支援は、また別の意義深い浄財であることを感じずにはいられませんでした。本当にありがとうございました。出版にご協力くださいました印刷会社の(株)マルニ様、編集委員会一同の心意気が、大幅な予算削減にも繋がりました。心より感謝しお礼申し上げます。 |