活動が関連する団体等、地域社会等に与えた影響 |
・この度のプロジェクトは各個人でのこの指とまれ〜!的な活動であったが、様々な団体の代表の方々も個人で参加された事により、各団体等の繋がりがうまれ、このプロジェクトが終わっても、様々な所で自然発生的に葦舟作り、葦刈り等が始まっていく波紋をなげかけた。すでに学生の会や子供達の川辺での会、お祭り行事、イベントでの取り組み等広がっている。
・約半年という長期間のプロジェクトであったため、作業地域の人達が最初は遠巻きにみておられたが、段々出来上がるに従い、地域ぐるみで応援してくださった。進水式当日は約100名ぐらいの方々が参加、それぞれにお花やおはぎ等沢山の差し入れをされ、ゴミ拾い等積極的に参加くださった。「始まる前よりきれいに」をテーマに作業場所の清掃等おいてもモデルケースとなるように心がけた。 |
苦労した点 |
当初、全くここまで大きいプロジェクトになるとは想像していなかった程、成り行きで実行してしまったものであった為、全てが初めての事ばかりでとまどいよりも目の前に迫られた問題を解決するのが精一杯だった。なんと言っても、申請業務、許可申請(広島市、広島県、区役所、河川事務所、海上保安庁、宮島町等)があまりにも複雑で手間取ってしまった。大抵がきっとこの許可申請の段階で諦めるものと思われる。実際、役所相互の連携性が無いためどのように処理していいか解る人が殆どいなかった。
また、長期間のプロジェクトであったのと、夜の警備の為に現場にて交代で寝泊りをして警備しなくてはいけなかった為、冬の寒さの中、スタッフの健康管理、ストレス、様々な出来事の連続であった。色々な問題の中において、常に原点にかえる事を念頭において進めた。そしてこれはもう、奇跡に近い事だが、葦刈りから制作工程、宮島への航海から解体におけるまで、一度も雨に降られる事もなく全て予定通りに進める事ができた。 |
今後の課題・発展の方向性 |
いきなり「宮島の鳥居をくぐる」という目標を達成してしまった為に、次に続くプロジェクトをこれ以上のものにする事がとても難しく、また、それがプレッシャーになってしまったが、それぞれがそれぞれの形で繋げていくというスタンスで小さくとも充実し、継続的なものとして広がるようにしようと思う。
いつか太田川の河川において、葦刈りから始め、沢山の葦舟下りができる事を夢見ている。実際、この2月に刈った葦原は刈った所と刈っていない所では歴然と新芽からの葦の成長に違いが見れる。自然環境の中での葦をもう一度見直すきっかけに多いに役立ったと思う。 |
活動を終えての感想・意見等 |
人間社会だけでなく、自然界、神事等、様々な学びの場でした。このような素晴らしい体験をさせていただいた事に深く感謝しています。プロジェクトを進める上で御財団が重要な資金的な援助をしてくださった事に心から感謝しております。ありがとうございました。 |