財団ニュース

2010年(平成22年)

2010年12月24日号

科学わくわくプロジェクト「ジュニア科学塾」を開催しました!
広島大学教育学部物理実験室にて、第4回講座「放射線の性質」を実施(12/23)

 「ジュニア科学塾」は、マツダ財団と広島大学が連携し、青少年の健全育成と 科学技術の振興を目指して実施する「科学わくわくプロジェクト」の事業の一つで、 中学生に対して科学の深さ、ブラックボックスをこじ開ける楽しさを体験させ、 自ら学ぶ心を育てる動機づけを目指しています。

 その第4回講座が、12月23日(木)、「放射線の性質」をテーマに、広島大学東広島キャンパスの 教育学部物理実験室にて行われました。5月に始まり、季節ごとに一度実施した講座も冬をむかえ、 最後の講座です。

 当日は24名の塾生が参加し、広島大学大学院教育学研究科教授の蔦岡孝則先生から「放射線とは」 「放射線の種類と特徴」 「放射線の性質」そして、「放射線の計り方」について 講義を受けました。
 テレビのブラウン管・レントゲン・携帯電話等、身の回りのものからも放射線は出ていること、 ブラウン管は「電子線」、レントゲン・携帯電話は「電磁波」であること、放射線には 「α」「β」「γ」「中性子」線、があり、透過力等、それぞれ性質が違うこと、等を学習。
 塾生達は、クルックス管で電子線を見たり、ウラン鉱石の放射線を光で確認したり、 実際に現象を目で確認しながら、理解を深めました。

 その後、「放射線を計ってみよう」で、各グループ毎に、放射線源とガイガーカウンターが配られ、 放射線源からの距離を変化させて、放射線の量を測定。距離と放射能にどういう関係があるかを確認していました。

 最後に、蔦岡先生より、身の回りの放射線の量、ロシアのチェルノブイリ事故についての説明があり、 塾生は放射線について、より詳しく、正確に理解した様子でした。


 講義終了後には、「ジュニア科学塾修了式」を行いました。
 塾生には、今までの努力を称え、修了証書を一人ひとりに贈りました。

 なお、来年2月に、オプションとして、もう一度、講座を設ける予定です。 講師には、広島大学科学わくわくプロジェクト研究センター長の広島大学教育学研究科教授 林武広先生を迎え、 「望遠鏡づくりと天体写真」をテーマに行います。


 「わくプロ」につきましては、当財団のホームページや 「わくプロ」ホームページなどで、募集のお知らせや、活動の模様をご紹介していきます。



講師の蔦岡先生から、スライドを使って、放射線についての講義



クルックス管で電子線をみんなで確認



これが、クルックス管。
磁石を近づけると、電子線が曲がる!



特殊な光線を当てると、
ウラン鉱石が光る… 放射線が出てる…



難しい事をわかりやすく話してくださった蔦岡先生。
やさしさがにじみ出ています



ジュニア科学塾修了式。
塾生一人ひとりに修了証を授与

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