財団ニュース

2010年(平成22年)

2010年11月9日号

わくプロ「科学塾研究室」の塾生が
広島大学理学部の中学生・高校生科学シンポで研究成果を発表!(11/6)


  「科学塾研究室」は、マツダ財団と広島大学が連携し、青少年の健全育成と 科学技術の振興を目指して実施する「科学わくわくプロジェクト」の事業の一つで、 昨年度から高校生向けの本格的研究講座としてスタートし、今年で2年目です。

  今年は、塾生自身から希望の研究テーマを出してもらい、それに沿う形で専門の先生方に塾長をお願いしました。
  塾生は、5月から11月までの半年間、塾長の研究室に所属し、最先端の設備や指導者の下で研究することで、 科学に対する興味・関心をより一層高め、理解を深めていきました。

  その半年間の成果のお披露目とも言うべき「第13回 中学生・高校生科学シンポジウム」が、 11月6日(土) 秋晴れのこの日、広島大学西条キャンパスの理学部E102講義室で開催されました。
  中学・高校生混成:1、高校生:28、 合計29のグループがそれぞれの研究成果を発表しましたが、 この中で、われらが「科学塾研究室」の塾生8名、5グループが、5つの分野における最先端の研究成果を 堂々と発表し、注目を集めました!

  講評された理学部の先生方からは、わくプロ「科学塾研究室」の扱う研究テーマに対して、 「大学生でも興味を持たない基礎科学の領域で、しかも内容的に高校レベルを遥かに超えた高度なものであり、 驚いていると同時に、非常に嬉しい。」等のコメントがありました。

  半年間の成果を堂々と報告する塾生の皆さんの姿はきらきらと輝いており、 「科学塾研究室」のレベルの高さだけでなく、「科学にわくわくすることの素晴らしさ」という わくプロにこめられたメッセージを、感動とともに多くの人に伝えてくれました。 わくプロ事業に取り組むわれわれも、喜びとともに、志を新たにしました。

  当日 塾生が発表したテーマは以下のとおりです。

天文分野
 1. 複数の散開星団の色-等級図と年齢推定
生物化学分野
 2. 豆腐の中の化学−タンパク質はなぜ固まるのか?
細胞生物分野
 3. 細胞内における微小管構造の維持にアクチン繊維は関与しているのか?
遺伝学分野
 4. タバコ属植物に残るアグロバクテリウム感染の痕跡
海洋生物分野
 5. ギボシムシの発光現象の観察


 「わくプロ」につきましては、当財団のホームページや 「わくプロ」ホームページなどで、募集のお知らせや、活動の模様をご紹介していきます。


ポスター形式による研究成果発表


さまざまな質問へ丁寧に回答していきます



先生方・他校の生徒達からの専門的な質問にも、自分自身の言葉で、堂々と回答します


テーマを見てわかるように、高校教科書ではまず出てこない専門用語のオンパレード!

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