財団ニュース

2010年(平成22年)

2010年1月5日号

わくプロ サイエンスレクチャー福山
「スポーツと運動エネルギー〜心拍数と乳酸を利用した最新科学的トレーニングとは〜」を開催!(12/26)


 「サイエンスレクチャー」は、マツダ財団と広島大学が連携して青少年の 健全育成と科学技術の振興を目指して実施している「科学わくわくプロジェクト」の事業の一つです。 大学の先生が最新の科学や技術を、工夫された映像や説明機材などを使って分りやすく紹介し、 中学生に対して科学する心を育てる動機づけを目指しています。

 今年度は12月26日、県民文化センターふくやまにおいて中学生50名を対象に、 「スポーツと運動エネルギー 〜心拍数と乳酸を利用した最新科学的トレーニングとは〜」 というテーマで開催しました。

 まず、広島大学大学院教育学研究科 黒川 隆志 教授による、スライドを使った講義。
 オリンピックに出場するような一流選手は、科学的トレーニングを取り入れており、 運動に必要な無酸素能力、有酸素能力を高めるトレーニングを実施しているのだそうです。
 更に、トレーニング効果を決定する第一要因は乳酸と心拍数であることなどを、 わかりやすくレクチャーしてくださいました。

 講義の後で、受講生は、5分間の持久運動を「かなり楽である」「ややきつい」「かなりきつい」 の3レベルで各1回、時間経過ごとの心拍数を測定しながら行いました。そして、運動強度レベル毎の心拍数の 時間経過をグラフ化した後、心拍数と主観的運動強度の関係もグラフ化。心拍数に個人差があること、 また運動強度と心拍数は比例関係にあることを確認しました。

 運動にも「科学」が大切なんです。「わくわく」しますね!

 黒川先生は、最後に「現在の体力水準以上の負荷をかけなければ体力は向上しない。ただし負荷が強過ぎると 発達が阻害されたり傷害が起きるので、強度、時間、頻度を段階的に増していくことが大切です!」と 受講生にアドバイスを下さいました。

  サイエンスレクチャーを含め、「わくプロ」の詳細につきましては、 「わくプロ」ホームページをぜひご覧ください。


「運動能力を効果的に高めるためには科学的なトレーニングを取り入れることが大切です!」と熱く語る黒川教授!



まず運動前に、各自で自分の心拍数を測定します



次に、3レベルの持久運動を行いながら心拍数を記録していきます



持久運動終了後、心拍数をグラフ化して各自の特徴を分析しました。「結構個人差があるんだね!」

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