財団ニュース

2009年(平成21年)

2009年12月24日号

わくプロ ジュニア科学塾、広島大学東広島天文台にて第4回講座「東広島天文台での天体観測教室」を開催!(12/23)


  「ジュニア科学塾」は、マツダ財団と広島大学が連携し、青少年の健全育成と科学技術の振興を目指して実施する 「科学わくわくプロジェクト」の事業の一つで、中学生に対して科学の深さ、ブラックボックスをこじ開ける楽しさを体験させ、 自ら学ぶ心を育てる動機づけを目指しています。

  今年度から新たに年4回の講座として企画された「ジュニア科学塾」の第4回講座が、 12月23日(水) 広島大学東広島天文台にて、 22名の塾生と6名の保護者・家族の方々が参加し、実施されました。

  
      これが今回の教室の開催場所、東広島天文台。
      望遠鏡の動きの機敏さは、なんと世界一!


第1部では、広島大学宇宙科学センター長で東広島天文台長の大杉先生から、「宇宙を見る(観る)」というテーマで、 また川端先生から「星の色と表面温度」について講義を受けました。
 第2部では、かなた望遠鏡で天体観察を行いましたが、天候にも恵まれ 月、木星・天王星、アルビレオ二重星などをはっきりと 観ることができました。 そして観察した星の光の波長から表面温度を推定。
 第3部は3D天体シミュレーションMITAKAによる宇宙旅行。 地球を飛び立って宇宙の果てまで137億光年かかる旅を20分で往復しました。
 内容的には非常に高度で、中学生には難解では…と心配したのですが、第3回講座「光の分析」で予備知識が身についていたこともあって 概要は理解できたように思います。

  塾生からは「宇宙における暗黒物質や暗黒エネルギーの割合がどうして分かるのか?」とか 「宇宙の地平線の向こうにも宇宙があると何故分かるのか?」といった鋭い質問が発せられ、関心の高さを伺うことができました。

  これで第4回講座も無事終了。 塾生全員に修了証が手渡されました。  最後に、先日その功績を表彰された大杉先生から、「人生の達成感を味わうためには、微分(頭の切れ、才能)よりも積分 (日々の努力の積み重ね)が大切です!」 という貴重なお言葉をいただくと共に、わくプロセンターの間處先生、客員研究員の 先生方・スタッフから激励の言葉をいただき 講座を締めくくりました。 

  「いつまでも 科学にわくわくしましょう!」

  第4回講座が今年度ジュニア科学塾の最後のイベントではないようです。 2月に追加講座があるかも…?
 「わくプロ」の今年度事業の詳細につきましては、 「わくプロ」ホームページをぜひご覧ください。
  マツダ財団では、今後もわくプロについて、募集のご案内や活動のご報告を、マツダ財団ホームページでお伝えしていきます。


わくプロ研究センター長の林武広先生から、塾生に「修了証」の授与。



第1部 大杉先生の講義に、熱心に聞き入る塾生たち。難しい講義でしたが、さすが塾生、鋭い質問も飛び出します。



第2部 天体観察 かなた望遠鏡で月を観察。
クレーターがこんなに美しく見えるなんて…



望遠鏡で順番に観察。寒い寒い夜でしたがみんな夢中です。



川端先生が、光の波長分析から星の表面温度を推定してくれました。



最後に、宇宙科学センター長の大杉先生から塾生へのメッセージ、「日々の努力の積み重ねが大切です!」と熱く語ってくださいました。

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