財団法人マツダ財団(理事長 山内 孝)は、青少年の健全育成と科学技術の振興を目指して広島大学との連携事業「科学わくわくプロジェクト(通称:わくプロ)」に取り組んでいます。
その一環である、中学生を対象にした「ジュニア科学塾」は、「わくプロ」の事業の一つで、塾生に科学の深さ、 ブラックボックスをこじ開ける楽しさを体験してもらい、自ら学ぶ心を育てる動機づけを目指しています。
今年度は、9月13日(土)から15日(月)の3連休に「広島大学 西条キャンパス」にて、ジュニア科学塾 「ザ・鉄学 〜森の恵みは海の幸へ〜」というテーマで開催しました。
講師はNHKの「プロフェッショナル」や民放の「ジキルとハイド」などの番組で紹介され、話題となった 広島大学大学院生物圏科学研究科の長沼 毅准教授。
魚やカキ、貝類といった海の幸を育むためには、珪藻などの植物プランクトンを増殖させる鉄が、 川から供給されることが大切であること。中国地方に多く見られる花崗岩には鉄が多く含まれているが、 赤錆となって川底に沈殿することなく、海に届くためには落葉や腐葉土にあるキレート作用が必要であることを教わり、 森の土壌や広葉樹が海の幸を育てていることを学びました。 また、古代日本の製鉄技術である「たたら」の実演や蛍光顕微鏡、電子顕微鏡での微生物観察も体験。
参加した14名の塾生は「わくわく」の三日間を過ごし、最終日午後の発表会では 「長沼先生の後を継いで新しいバクテリアを発見し、海をより豊かにします!」と宣言した頼もしい塾生もいました。
最後に塾生一人ひとりに修了証書が授与されました。
科学塾やジュニア科学塾などの本年度の募集は終了しましたが、これから来年度の企画も練っていきますので、お楽しみに!
募集の際は、またマツダ財団ホームページなどでお知らせします。
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鉄の大切さを熱く語る長沼先生!
川合先生による「たたら」の実演を見学
電子顕微鏡で1000倍に拡大した微生物を観察
最終日、学んだことや感想を紙に書いてプレゼンテーション!
長沼先生から塾生一人ひとりへ修了証書が授与されました! |