財団ニュース

2008年(平成20年)

2008年9月9日号

「科学塾」〜宇宙創生の謎を探る〜 第一回講座を実施しました!
2008年9月6日 広島大学 西条キャンパスにて

 財団法人マツダ財団(理事長 山内 孝)は、子どもが科学にわくわくするような機会を提供するために、2003年度から広島大学と協同で連携事業「科学わくわくプロジェクト(通称:わくプロ)」に取り組んでいます。

 その事業の一環として、9月6日に広島大学 西条キャンパスにて、高校生を対象とした科学塾「宇宙創生の謎を探る」の第一回講座を開催しました。
 受講生は、広島大学大学院先端物質科学研究科の高橋 徹先生から午前中「加速器で探る素粒子と宇宙創生の謎」というテーマでレクチャーを受け、素粒子を探る研究が、137億年前ビッグバンという大爆発で誕生したといわれる宇宙の初期を探ることにつながることを学びました。

 続いて午後からは、高橋先生が受講生からの質問に答えましたが、「宇宙の先には何もないのか?」とか「ビッグバンがあったとなぜ分かるのか?」といった鋭い質問が出ていました。その後、放射線とは何かを学び、霧箱を用いた放射線の観察実験では、教室の大気中から掃除機で集めた塵にα線が含まれていることを確認しました。また昆布等食物の中にも放射線が含まれていることを放射線カウンターで計測し、少量であれば放射線は人体に悪影響がないことを学びました。

 第二回講座は9月13日、最後の第三回講座は9月20日に開講予定です。
 マツダ財団では、今後も科学塾やジュニア科学塾などの開催のご案内を、マツダ財団ホームページなどでお知らせしていきます。


高橋 徹先生のレクチャー


霧箱を使って放射線の飛跡を観察する受講生

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