「感動塾・みちくさ」は、子どもたちが自然に触れ、体験や実験などを通じて、その不思議に感動したり、 自身の創意工夫で「なぜ」を解明することにより科学を学ぶ心を養うとともに、
仲間たちと共同で取り組むことで協調性や社会性を養うなど、子どもたちの可能性とエネルギーを引き出し、 健やかな成長を支えることを目的とした事業で、マツダ財団、(財)広島市
ひと・まち ネットワーク、(株)損害保険ジャパンとの共同で実施しています。1998年度の事業開始以来、11年目を迎えました。
今年度も、広島市の3施設で実施しますが、第1回目が8月20〜22日の3日間 広島市三滝少年自然の家で、 第2回目が8月24日〜26日の3日間広島市青少年野外活動センターで、実施されました。
広島市三滝少年自然の家(8/20〜22)
テーマ:「自然(水)とエネルギー」
8月20日から22日までの3日間、広島市三滝少年自然の家、「自然(水)とエネルギー」をテーマに、小学4〜6年生48名を対象に実施されました。
初日、参加した子どもたちは、温井ダム 中国電力水力発電所を見学し、水の落下する力でタービンを回し電力を発生する仕組みを学びました。
二日目の午前は、緑の葉から水蒸気が出ており、これが気化熱を奪い温度を下げることに貢献していること、および様々なところから採取した水の水質検査と味ききを行い、広島の水道水が軟水でイタリアや他の地域の水よりおいしいことを学びました。午後からは、講師の先生の指導により、水で動くおもちゃ作りにボランティアの学生の皆さんの助けを借りながら挑戦。空気は圧縮されるが水は圧縮されないという性質を利用して作った水鉄砲で、ペットボトルの四輪車を動かしました。夜はキャンプファイアーで仲間をたくさん作り盛り上がりました。
三日目には、水の電気分解により水素を発生させ、水素の燃焼実験を行いました。その後で、マツダ(株)技術研究所の研究員から水素ロータリーエンジンについて学ぶと共に水素自動車(RX-8)の実車を見学・調査し、排気管から排出されているガスは水蒸気であることを確認しました。
天候にも恵まれ、全てのプログラムを予定通り行うことできました。
水の力と大切さを知ることのできた三日間でした。
広島市青少年野外活動センター(8/24〜26)
テーマ:「大地の恵み」
8月24日から26日までの3日間、安佐北区にある広島市青少年野外活動センターで、「大地の恵み」をテーマに、小学3、4年生56名を対象に実施されました。
参加した子どもたちは、農作物の収穫体験や大田川源流の森の見学、簡易ろ過装置の制作とろ過実験などを通して、土と水の大切さや森林のはたらきについて学びました。
子どもたちはこのような日常の学校生活では得られない体験に加え、キャンプファイアーなどの交流プログラムを通して新しい友達やボランティアの大学生とのふれあいなどで、充実した3日間を過ごしました。
「感動塾・みちくさ」第3回目は、9月14日および10月11〜13日に、広島市似島臨海少年自然の家で、「海」をテーマに実施します。
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