財団ニュース

2006年(平成18年)

2006年9月22日号

科学わくわくプロジェクト「科学塾」を開催しました(9/3、10、17)
「測る・計る・量る〜あなたの飲み水をはかってみよう〜」

 「科学塾」は、広島大学の先生が少人数の高校生を対象に一つのテーマについて多様な実験を織り交ぜて分りやすく指導し、生徒に対して科学の深さブラックボックスをこじ開ける楽しさを体験させ、自ら学ぶ心を育てる動機づけを目指した事業です。

 今年度は広島大学理学研究科の泉俊輔助教授を塾長に迎え、9月3日・10日・17日の3日間、「測る・計る・量る〜あなたの飲み水をはかってみよう〜」をテーマに、19名の塾生を対象に実施されました。泉塾長は、「自分達の飲んでいる水にはどんな物質が溶けているのか?」「それを正確にはかるためにはどうすればよいのか?」「自分達ではかるための装置は作れるのか?」について分りやすく指導しました。

 参加した塾生たちは、泉塾長の問いかけに対して、まず自分の頭で考え、構想を練り、初日にはCDと画用紙1枚を用いて「分光器」を作ることに挑戦しました。また、最終日には自分達で、CDSセル、発光ダイオード、フィルムケース、テスター等を用いて製作した測定機で、自分達の持参した飲み水の鉄イオン濃度をはかることに成功しました。

 科学塾の終了にあたり、泉塾長は共同研究者であるノーベル賞受賞者;田中耕一氏の研究内容を紹介した後、塾生一人一人に修了証書を授与しました。


吸光光度計の原理を学ぶ


泉塾長より修了証書を授与

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