助成実績

青少年健全教育関係 市民活動支援

2003年度市民活動支援【詳細】

活動名  団体名 周南おもちゃ病院
平成15年度・周南おもちゃ病院の活動を通じた子供達の科学する心の育成 地域 山口県周南市
代表者 病院長 山本 精一
支援金額 21万円
活動概要
周南おもちゃ病院設立の趣旨
1.壊れたおもちゃを治すことにより、「使い捨て意識の改善」に資すると共に、子供の目でおもちゃを分解して内部構造を一緒に観察し、子供達の「科学する心」「物を大切にする心」を育てる。
2.修理に参加するシニアの「生き甲斐」を醸成すると共に、協力市民、学生などの「ボランティア意識」を啓発する。
 上記主旨に基づき、平成15年度で合計24回開院し、故障おもちゃ来院数416個でありました。
 平成16年3月末現在の病院人員構成は、ドクター15名、ナース8名(2回以上参加した徳山高専学生)、監事2名、顧問5名の合計30名であります。
実施時期:定期開院〜毎月第3日曜日(年間12回) 不定期開院〜県や市あるいはその他団体の主催によるイベントに参加(年間12回)
参加人員:病院側人員〜平均約10名/回×24回=約240人 故障おもちゃ持参親子〜受付おもちゃ416個×平均2人/個=約830人
岐山小学校での修理実習 高専学生による故障おもちゃの受付
《岐山小学校での修理実習》 《高専学生による故障おもちゃの受付》
ボランティアフェスティバル 徳山駅ビル 通常開院
《ボランティアフェスティバル》 《徳山駅ビル 通常開院》
活動が関連する団体等、地域社会等に与えた影響 
・子供及び子供を持つ親の参加が多く、大変喜んでもらえた。
・おもちゃ病院を知った周南市岐山小学校校長から夏休みにおもちゃ修理実習の申し出があり、8月5、6、11日に18人の生徒を集めて実施した。
・この実習を計画中に山口県環境生活部から県環境生活部の来年度行事に実習を取り入れることを検討したいとの申入れがあった。
・周南市教育委員会から「駅ビルから遠い地域(距離が遠く、子供を連れて来にくい)に出向いて開院して欲しい」との要望があり、11月30日及び3月28日の2回、遠隔地での開院を行った。
・8月3日、光市おっぱい祭(母乳育児推進運動:市役所主催)におもちゃ病院開院要請があり、出張開院し、多数のおもちゃを受け付けて感謝された。
・11月22日、下松市商店街祭にドクター経由でおもちゃ病院開院を求められて出張開院し、多数のおもちゃを治して感謝された。
苦労した点
・おもちゃ病院は、おもちゃの持ち主の子供、壊れたおもちゃ、治すドクターで成り立っている。壊れたおもちゃが集まらなければ話にならないため、宣伝が重要である。周南合併により広報記事が増えて、市広報課がおもちゃ病院記事を広報誌に載せてくれなくなったので、「サンデー周南」に頼み込んで無料で2ヶ月に一度載せてもらっている。
・3月19日朝10分間、FM放送局から出演要望があり、即座に承諾し、事前に充分打ち合わせた後、生放送した。
・山口県環境生活部主催による10月12日開催の「山口いきいきエコフェア」(場所:山口市維新公園)並びに県民活動きらめき財団、県民活動支援センター、主催による11月9日開催の「ボランティアフェスティバル」(場所:宇部フロンティア大学)においては、県庁の担当課と故障おもちゃ集めについて事前にPR策を慎重に練った。
今後の課題・発展の方向性
・夏休みのおもちゃ修理実習を拡充したい。そのためにはドクターの実技能力の向上と人員増加が必要であると共にそれに伴う資金が必要である。
・周南市周辺部への出張開院〜そのためには市教育委員会と連繋し、故障おもちゃを集めるPRが必要である。
活動を終えての感想・意見等
 おもちゃ病院は子供心にある科学する心の芽を育てるのが主旨であって、単なる修理屋ではない。21世紀の我国の繁栄は技術開発なくしては考えられない。
 そのためには、行政上の配慮をお願いすると共に、民間ボランティアもこれに呼応しなければならない。

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