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青少年健全教育関係 市民活動支援

2003年度市民活動支援【詳細】

活動名  団体名 自然教室“里山の一年”
里山の文化を伝える自然教室“里山の一年”(里山教室) 地域 山口県下関市
代表者 代表 吉村 幸子
支援金額 37万円
活動概要
 四季の変化に富む裏山の自然と恵みに気づき、人間の感性と知恵のすばらしさを子どもたちに体験を通して発見できるよう、私財と人材を生かして2年前に教室を開講した。
 子どもたちの両親もできるだけ参加して、手助けと同時に、昔の人が手作りしていたものを作って感動している。
 また、この活動の趣旨に賛同する方たちの応援により、里山の文化の伝承と活用の輪が広がりつつある。
 さらに、里山や古い家をまもることや、自然への関心の高まりも育っている。
実施時期:2003年4月〜2004年3月 毎月1回 第2土曜日午前中
参加人員:小学生13名、大人10名 参加総人数 23名
観察したことをまとめる じゃがいものでんぷん調べ
《観察したことをまとめる》 《じゃがいものでんぷん調べ》
みんなでつくったバンブーハウスの前で サツマイモや干し柿でパーティ
《みんなでつくったバンブーハウスの前で》 《サツマイモや干し柿でパーティ》
活動が関連する団体等、地域社会等に与えた影響 
【1】王喜小学校のPTA学級活動に取り上げられ、6年生の全児童と保護者が、里山教室での香道の体験を希望した。講座を特設して親子それぞれ香をきき、児童の感度が優秀。
【2】里山教室の趣旨に基づくスローライフの講演を、小郡町文化協会より依頼された。
【3】NPO法人環境みらい下関からリサイクル活動の一環で、草木染めの出張講座の依頼を受け、参加した大人や子どもからよろこばれた。
 里山教室に参加した子どもの親で公民館活動の担当者から、「ここはワンダーランドだ」と評価してもらった。公民館でもいろいろ子供向け地域ふれあい活動を実施され、指導者として呼ばれる。ほかのお母さんたちも子供以上に毎回初体験だと感動される。
 また、地域の方が、収穫物やノウハウを無償で提供して下さり、こちらが感謝している。
苦労した点
・予算の捻出〜参加者の会費は月額100円で、形だけの徴収。必要経費の大部分を手持ち資金と助成金でまかなったため、生活を切り詰めたが、助成金で必要なものが整えられた。
 ただ田舎暮らしのおかげで野菜や水など豊かであり、教材は裏山や田畑にいくらでもある点恵まれており、また趣旨に賛同してわが家にないものを提供してくださる地域の協力者の援助で活動の幅が一段と広がった。
・指導講師の日程調整〜お互い、他の仕事や社会活動を持っているので、調整に苦心したり激務にもなったが、参加の子どもたちやお母さんたちの感動される姿に励まされ、苦労とは思えなかった。
今後の課題・発展の方向性
 だんだん地域に浸透して行き、参加者が増えそう、特に大人が単独に参加したい人が増えそうな傾向があり、田舎や自然への回帰指向は留まるところがないように感じる。
 この環境でわれわれ指導者のできる役割はなにかを常に洞察しながら、当面は施設の整備(古い家の補強と再生)のための資金を調達したい。
 基本的には、子どもたちの感性を豊かにする体験を中核に据え、大人からは必要経費は頂くようにしたい。
活動を終えての感想・意見等
 まさに“継続は力なり”で、やればやるほど知恵やアイデアが湧いてきました。
 子どもたちの変化・成長からこちらの創造力を刺激され、大人も成長できたと思います。
 支援していただき、活動の輪が広がり充実してきて、継続の勇気を得ました。ありがとうございました。

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