刊行物

掲載にあたって

 マツダ財団は、2014年に当時吉備国際大学の轡田竜蔵准教授に委託し、広島県の若者調査を実施しました。ここでの成果を若者支援事業のベースとして、現在「若者×ツナグバ」を展開しています。その後、轡田先生は、「地方の若者」という共通テーマのもとで、全国の社会学者12名とトランスローカリティ研究会(T/L)を結成され、全国レベルの共通点、普遍的要素の抽出を研究されています。

 西日本における広島県での調査内容が、T/Lの共通フォームとして全国展開できる理論となりうるのかを確認するため、この度、弘前大学の羽渕一代教授が中心となって、東日本における青森県で同様の調査を実施されました。

 2014年の調査では、「地方中枢拠点都市圏(まち)」と「条件不利地域(いなか)」という対比で、安芸郡府中町と三次市の2拠点において実施し、今回の青森の調査でも同様の条件にあると思われるおいらせ町とむつ市の2拠点を選出して調査しました。

 先生方が「地方の若者」の多様な考え方を理解する調査・研究を進められ、そこで得られた知見を基に、全国各地で、若者が自分の納得できる生き方を見つけて、潜在能力を高め、希望へとつないでいけるよう「対話」「表現活動」「居場所づくり」が展開されましたら幸いです。

 広島調査との比較もされています。ぜひ、この調査・研究の成果をご参考になさってください。

平成30(2018)年12月
公益財団法人 マツダ財団

「青森 20 -30 代住民意識調査」報告書

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目 次

表紙・目次 pdf

序章 青年層の生活と意識(青森20-30代の住民意識)に関する調査 pdf・・・・・・・・・・・・ 羽渕一代(弘前大学 教授) p.3

第1章 地域イメージ・地域評価および住居価値観 pdf  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・寺地幹人(茨城大学 准教授) p.5

第2章 条件不利地域圏/地方中枢拠点都市圏在住の若者における移動経験と定住希望 pdf・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 成田 凌(首都大学東京大学院 博士後期課程) p.11

第3章 地域価値観/地域活動・社会活動について pdf  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 井戸 聡(愛知県立大学 准教授) p.33

第4章 移動と将来 pdf  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 白石壮一郎(弘前大学 准教授) p.43

第5章 仕事と余暇から見る青森の若者たち pdf・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 阿部真大(甲南大学 教授) p.61

第6章 「自身の人生」「日本社会・政治」「学歴・年収」から見たむつ市・おいらせ町の若者 pdf・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 岩田 考(桃山学院大学 教授) p.69

第7章 生活に関わる価値観・ジェンダー意識 pdf・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 羽渕一代(弘前大学 教授) p.85

第8章 むつ市・おいらせ町の未婚率よび独身者の恋愛行動と結婚観 pdf・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 木村絵里子(日本女子大学 学術研究員) p.89

第9章 家族・人間関係について pdf・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 永田夏来(兵庫教育大学大学院 講師) p.101

第10 章 SNS利用と地元ネットワークの維持 pdf  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 羽渕一代(弘前大学 教授) p.105

第11 章 地方暮らしの若者のバリエーションを捉える ―青森20-30代調査と広島20-30代調査の比較から pdf・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 轡田竜蔵(同志社大学 准教授) p.109

単純集計表 pdf  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・p.124