財団ニュース

2010年(平成22年)

2010年8月2日号

科学わくわくプロジェクト「サイエンスレクチャー 広島」
「GFPを使った最新生命科学〜細胞の活動をのぞいてみよう〜」を開催しました。(8/1)

 「サイエンスレクチャー」は、マツダ財団と広島大学が連携して青少年の健全育成と科学技術の振興を目指して 実施している「科学わくわくプロジェクト」 の事業の一つです。

 大学の先生が最新の科学や技術を、工夫された映像や説明機材 などを使って分りやすく紹介し、中学生に対して 科学する心を育てる動機づけを目指しています。

 今年度は8月1日、広島大学の東千田キャンパスにおいて中学生を中心に101名の参加を得て、 「GFPを使った最新生命科学〜細胞の活動をのぞいてみよう〜」というテーマで開催しました。

 広島大学大学院理学研究科 坂本 尚昭 准教授が、下村脩博士のノーベル化学賞受賞で話題 となった緑色蛍光タンパクについて、光る仕組みや,それをもとに新たに作られた様々な色を出す タンパク質のこと,どうやって研究に使われているかといったことを解説されました。

 講義と共に、参加した子どもたちは蛍光タンパクで発光したウニの細胞核やミトコンドリア等さまざまな サンプルの顕微鏡観察も行いました。 また、GFPで核を染色した細胞が分裂していく様子を映した動画が 強く印象に残ったようでした。

 「難しいところもあったけど、すごく興味深い内容でとても良かった!」と 受講した中学生が感想を 伝えてくれました。これをきっかけに、科学するこころを育てて欲しいと願っています。


 サイエンスレクチャーを含め、「わくプロ」の詳細につきましては、 「わくプロ」ホームページをぜひご覧ください。


「GFPが生きた生物の細胞活動、DNAの観察を
可能にし生命科学に革新をもたらしました」
と熱く語る坂本先生!




GFPのアミノ酸を変化させたものに
紫外線や様々な光を当て蛍光の色が
変化することを説明中の坂本先生




顕微鏡でGFPで発色する細胞核を観察する受講生

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