助成実績

青少年健全教育関係 市民活動支援

2007年度市民活動支援【詳細】

活動名  団体名 弘法山こども天文台
こどもに大口径望遠鏡を操作させ、
満天の星空を身近に体験させる
地域 広島県三次市
代表者 会長 福品 博美
支援金額 30万円
活動概要
目的:本年度、広島市の篤志家から口径15センチの屈折望遠鏡と大型赤道儀を寄付頂いた。この望遠鏡は現在の観測ドームに収めたが、今まであった口径30センチの反射望遠鏡はログハウスへ収納している。この反射望遠鏡設置のため観測室を作り、収めたい。
内容:直径2.5mの正方形のスライド式観測室の中にこの反射望遠鏡を設置する予定だが、こども天文台に隣接する夜空展望台を改造し観測室としたい。この展望台は元観測室を改造したもので約75万円あれば、観測室として復元できる。マツダ財団から30万円頂くので、残りの45万円は市民の寄付等でまかないたい。
実施時期:
2007年4月〜2008年2月
北広島町今吉田地区の里山と休耕田
参加人員:
2007年 4月 1日 〜 2007年10月31日
三次市甲奴町本郷 弘法山山頂 弘法山こども天文台
4月11名、5月13名、6月18名、7月93名、8月107名
9月雨の為0名、10月12名

総参加人数 254 名
観測施設を見学
《観測施設を見学》
ログハウスの施設と新観測室
《ログハウスの施設と新観測室》
活動が関連する団体等、地域社会等に与えた影響 
反射望遠鏡と屈折望遠鏡の両方が扱え、子どもたちはそれぞれの望遠鏡の見え方の違い、しくみの違いなどが理解でき、より科学的資質の向上につながった。当天文台の観測精度も向上した。
三次市は四年前に合併したが、その当時からすると、今回の観測室の設置により、当天文台のことがより認知され、市内全域からの参加者がました。地球温暖化など、自然環境に関心が集まるなか、市民の夜空の観測についても関心があつくなったと思います。市の広報でも月々の天文台活動予定などが紹介されるようになりしまた。
苦労した点
当初予算では、約120万円位でしたが、マツダ財団からの助成金が私たちが予定していた助成金50万円より少なく、結局30万円であったこと、景気が悪い中、外部からの寄付なども少なく、結局、建築業者との折衝により、建築業者にとっては赤字となる建設費75万円で請け負っていただいた。この折衝と寄付金集めに苦労しました。外部へのPR、地域への理解も、市内における箱物批判がある最中での事業であったため、その理解を得るのに大変苦労しました。
今後の課題・発展の方向性
活動実施あるのみで、地域への理解を得たいと思っている。実際この天文台活動によって、コンピューター操作に長けたこどもたちが出るなど、中には宇宙科学の分野に進学したり、理工系スペシャリストとして企業へ就職したりしたものもいままでにも多くおり、地道な努力を続けたいと思っています。今後の課題としては、施設そのものが、約20年となるため、雨にあたる床など腐ってきており、大改修を必要としている。市にも予算がなく、天文台存続そのものが今一番の課題である。
活動を終えての感想・意見等
ともかく、とりあえずほっとしています。当分の間、この体制で活動が継続できるので今年は、天体観測活動を充実したい。  
マツダ財団のもともとの助成の主旨は私たちのような、科学的活動に手厚く助成するというものではなかったのではないですか。であれば、50万円の要望があれば、満額助成の決定をしてほしかったと思います。今回助成を受けた団体の中で科学的活動をしている団体が少ないのも悲しいことです。理科離れ、科学ばなれ、理工系大学への進学者の減少数学ぎらい、マツダをはじめとする日本の科学技術の向上なくして、日本の経済は成り立たないということをもっと真剣に考えてほしいと思います。 

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