助成実績

青少年健全教育関係 市民活動支援

2006年度市民活動支援【詳細】

活動名  団体名 日本宇宙少年団ミザール分団
なんでもかがく塾 地域 山口県周南市
代表者 分団長 安東 三郎
支援金額 45万円
活動概要
今の子どもたちは、生まれ物心がつけばハイテク機器に囲まれた文明生活を享受し、自分で考え工夫して生活環境を改善する技能もなく、遊びに於いても社会性や生活科学の知恵を習得することも無い生活に明け暮れています。このような彼らが担う21世紀の日本に、私たちは不安を覚えます。
私たちは工業技術の基盤である「モノづくり技能、科学への関心」の醸成が急務だと考え、青少年対象の「体験型モノづくり科学教室」の実践活動を進めています。真に役立つ技能、知識を醸成するため、科学の基礎学習とMy工具で素材から加工製作する、創る喜びのあるモノづくり科学教室を目指しています。
実施時期:
2006年4月〜2007年3月  毎月第2日曜日
実施会場  主会場:
周南市久米  周南市久米公民館 他
(研修バス、ピピ510会場、周南緑地公園第5グランド)
参加人員:
会員参加者 延べ人数 児童    182名
          同伴父兄 123名
参加総人員 305名
電動ホバークラフト製作 トランジスター回路入門
《電動ホバークラフト製作》 《トランジスター回路入門》
風力発電機の製作 ロボコン
《風力発電機の製作》 《ロボコン》
活動が関連する団体等、地域社会等に与えた影響 
私たちが取組んできた「モノづくり科学教室活動・公開活動」を、周南市の「ひと・輝きプロジェクト公募事業」に応募、105件の中から採択され、「ワイワイものづくり」プロジェクトとして立上がることになりました。
※主メンバー 周南市企画課、徳山高専 該当教授、宇宙少年団 安東

「ワイワイものづくり」プロジェクト
目標 関係部署と連携を進め、学校教育及び学外の体験型科学教育、サイエンスイベントを充実する。そのための人材ネットワークの整備。(3〜5年の継続事業)
※提案者 日本宇宙少年団 安東三郎  徳山高専教授 大成博文 大橋雅夫 他

ワイワイものづくりプロジェクトの第1回市民参加イベントとして、「ワイワイものづくり輝きフェスタ」を提案、当団体が中心となり、立案、準備、本番実施等に大きな役割を果たしました。特に参加者確保のロボット製作に、4脚歩行ロボット製作教室(120名参加)の実施、なんでもかがく塾(ロボット製作教室)(ロボコン)の実施、競技ロボット改造のための改造教室など、他に出来ない役割を、「ものづくり科学教室 なんでもかがく塾」が担当、イベント成功の要となりました。
苦労した点
1.参加者募集に際し、私どもが参加を希望する中学生が集まらない。
地域の中学校に行き、校長と面談しましたが、取組が消極的です。
2.周南市の地域活性化事業として、モノづくり科学教室活動を提案し「ワイワイものづくりプロジェクト」が設立されたが、高専との方向性が合わず、また、周南市の思惑にも翻弄され、なんでもかがく塾のカリキュラム確定が遅くなった。
周南市 イベント性を大きくし、参加者を拡大したい。参加者数が必要。
高専  中学校との連携を深める活動をしたい。
    1)連携する中学校を探す。
    2)ものづくり層を拡大しアイデアバンクを高専の機構として構築したい。
安東  モノづくり科学教室を通して、
    1)モノづくりや、科学の好きな青少年を醸成したい。
    2)周南工業地域の中核都市・周南市の人づくりの一環に組み込みたい。
3.社会のニーズに沿った内容を活動に取組みたいが、条件がそろわない。
・活動資金が足りない。
(スタッフ経費が欲しい、交通費、弁当を支給したい)
(会場費、駐車場費、PR費、資材購入費、製作材料費、教材準備費 etc)
(取組に必要な機材・工作機材、パソコン、教材提示設備、道具類 etc)
・モノづくり科学教室活動に適した貸し会場が少ない。
(公民館は地域団体優先のため私たちの活動にはなじまない、また地域スポーツ少年団等の地域団体の活動が入ると会場使用を譲歩し、予定していた活動を中止する結果となる)
・スタッフが足りない。(科学技術系のボランティアが少ない)
・活動PRの方法が少ない。(新聞、テレビなどで広告を出したい)
今後の課題・発展の方向性
1)モノづくり科学教室として実施できる会場が少ない。
社会のニーズに沿った内容にしていくため、ものづくり作業できる貸し室の確保が難しい。
・基礎加工技能の習得、時代に沿った機械を使う加工技能体験。(道具、機械の搬入が容易)
2)IT機器および教材提示設備を保有する貸し会場がない。
・パソコンの持ち込み、およびインターネット環境が欲しい。
・公民館では機材の定置許可が下りず、その都度、教材提示装置を持ち込む必要がある。
3)なんでもかがく塾の現行カリキュラムでは、子ども単独参加の場合、内容が難しいので、半完成の材料を提供し完成の喜びを得させているが、努力して完成させる工程に持っていきたい。
◎親子で取組む「モノづくりの家庭環境」を充実するため、親子参加を進めていきたい。
4)親子で楽しく「作り」「学習」「創造」「検討」をする自律型ロボットの取組をしたい。
活動を終えての感想・意見等
私たちの取組んでいる「モノづくり&科学が好きな人材作り」活動が、今必要であることを自治体や、市民が認知していただきたい。そしてボランティアの輪に入ってほしい。

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