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青少年健全教育関係 市民活動支援

2005年度市民活動支援【詳細】

活動名  団体名 ひろしま音読の会
ひろしま音読の会 公演事業 地域 広島県広島市
代表者 代表 森岡 三恵
支援金額 35万円
活動概要
日本語の美しい響きを音読で伝えたい、被爆体験記や詩、原爆をテーマにした文学作品などの朗読を通して、主に子供達にヒロシマを伝え、被爆体験の継承につとめたい。こうした思いから広島在住の元・現アナウンサーが中心になって2000年秋に発足した。
月2,3回の勉強会を重ね、夏・冬2回公演の他、公民館や学校など地域での朗読活動を日常的に行っている。被爆60年目の節目となった2005年は2ページに詳述している通り、精力的に活動した。
実施時期:2005年8月1日(月)
地人会上演台本「この子たちの夏」より「この子たちの夏1945-ヒロシマ・ナガサキ」公演
実施場所:広島平和記念資料館メモリアルホール
参加人員:
ひろしま音読の会会員 18名
広島県立国泰寺高等学校放送部員 6名
技術、照明などのスタッフ 7名
参加総人員 31 名
《公演風景》
公演風景 公演風景
公演風景 公演風景
活動が関連する団体等、地域社会等に与えた影響 
2005年8月の公演には広島県立国泰寺高等学校の放送部1年部員6名が参加した。練習を重ねるごとに目覚しい上達を見せ、会員も大いに刺激を受けた。また公演会場には、これまでになく多数の高校生が観客として訪れた。参加した高校生達は「原爆のことは嫌いだったけど広島に生まれて良かったかもしれない」と語っていた。 安芸南高等学校の文芸部が取材に訪れた。
夏の公演に参加した高校生は、その後の放送コンクールで上位の成績を収めたとの報告があった。また、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館の朗読ボランティア活動はいちだんと活発に行われるようになっている。
苦労した点
・2005年8月1日の公演について
高校生と一緒にやっていく場合、時間の調整が難しかった。
学校の授業、部活等が終わるのが早くて17時。遅い時は19時になるため、それに合わせて練習の時間を作るのが大変だった。
・2006年3月11日の公演について
初めて「広島の昔話」に取り組んだが、現在、昔話を語れるお年寄りは殆どなくなったためRCC中国放送が30年前に収録したテープを聞かせてもらって勉強した。
若い人には特に広島弁での語りが難しく感じられた。
今後の課題・発展の方向性
2005年8月1日の公演で国泰寺高校の生徒に参加してもらったことで、他の高校生、特に放送部、演劇部を中心に大きな関心事となった。公演会場で多くの高校生の姿を見掛けた。高校生と一緒にやるのは実際に手間も時間も掛かる。
しかし、今回の試みはインパクトのあることだったらしく、生徒はもちろんのこと、保護者や先生からも評価された。今後も続けられれば、高校生また地域にも「ヒロシマ」を思い起こし、平和について真剣に考える力となり得ると確信する。
また、2006年3月11日の公演では、昔話に対する反響が大きかったため、地域文化のもうひとつの継承として、「広島弁」と「広島の昔話」をこれからの勉強の柱にしていきたいと意気込んでいる。
活動を終えての感想・意見等
2005年は被爆から60年という節目の年に当たり、8月を中心に「ひろしま音読の会」は 多忙を極めた。 会員19名がそれぞれ役割を分担し、行動し、学んだことも多くあった。会員ひとりひとりがヒロシマについて考え、ことばや文学について関心を深めていくことが会に活力を生み、ささやかながら地域文化の向上にも役立っていけるのではないかと思う。 2006年も「被爆体験記」や「広島の昔話」をみんなで研究し、読んでいきたい。そして、地域の人達に聞いてほしいと願っている。

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