財団ニュース

2010年(平成22年)

2010年11月26日号

(続報)養老孟司氏講演会「生きる力」を11月17日に開催しました!

 公益財団法人マツダ財団は、青少年健全育成等に関連したテーマで、年一回講演会を開催し、 毎回好評を博しております。
 29回目となる今年は、11月17日に開催。広島国際会議場に、 「バカの壁」や「からだの見方」など多数の著書等で広く知られる養老孟司氏(東京大学名誉教授)をお迎えし、 「生きる力」と題して講演いただきました。

 今年も、沢山のみなさまから聴講のお申し込みをいただき、会場のフェニックスホールは1,350名のお客様で満席に!
 養老先生のお話は様々な領域にわたり、大学の講義のように深く本質的な内容と、 ユーモアたっぷりの話術で進められるリラックスした雰囲気とが相俟って、ご来場のみなさまは90分間の時も忘れて楽しく聴講されたようです。

 養老先生からは・・・

 最近の日本の親は、子どもに対して、危険な事・わからない事を避けて、安全で、害の無いものだけをさせている。 このままだと、危険とか、わからないものに対する抵抗力が無いまま大人になる。これは非常に危ない。
 やらないとわからない事は、多少危険でもやらせてみる必要があるのでは。

 「仕事」は自分のためにするのではなく、世の中のためにするもの。自分の世代に社会から預かり、懸命に進め、 時期が来たら社会にお返しするもの。世の中が決めるもの。
 だから、そう簡単に、好きな事が自分の仕事になるものではない。 「好きな仕事を見つける」のではなく、「仕事を好きになる」んです。

 病気で指一本しか動かせなくなった知り合いの先生は、唯一動く指を使って、字が書けるように工夫をされ、 本をもう何冊も出されている。
 その方は、「指しか動かなくなってからの方が、『生きている』と実感している。」と話されている。

 アウシュビッツ収容所でただ一人生き残った人は、偶然が何度も重なったように話しているが、実は、 最後の最後まで生きようともがいた、生きる意志・生きる事への執着の結果です。

・・・等々、社会人・親・子どもと、様々な立場や状況での「生きる力」について、示唆に富むエピソードがちりばめられ、 それらはいつしか根底で深くつながり、生きることの尊さを多面的に考えさせられるお話となっていきました。
 聴講のみなさまからは、「楽しく学ばせて頂いた」「目から鱗が落ちる思いのする話が沢山あった」「勇気が湧いてきた」 「生き方に迷いが出てきている自分にアドバイスを貰った気がする」「現代日本の知性だ」・・・
といったお声を沢山頂きました!

 今後もマツダ財団は、講演会を通じて、子どもたちの健全な育成や科学技術の振興を通じた心豊かな社会づくりを、地域の皆様とともに考えてまいります。



さまざまなエピソードを通じて、
「生きること」を考えさせてくださいました



壇上から聴講者に語りかけてくださいました



会場は熱心な聴講者で満席!
みなさん、熱心にメモを取っておられました


楽しくも心にしみるお話をしてくださった養老先生、
ありがとうございました!

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