財団ニュース

2009年(平成21年)

2009年8月3日号

科学わくわくプロジェクト「サイエンスレクチャー 広島」
「アニメの世界は現実となるか
〜物理学からみた空想科学の世界〜」を開催しました。(8/2)

 「サイエンスレクチャー」は、マツダ財団と広島大学が連携して青少年の 健全育成と科学技術の振興を目指して実施している「科学わくわくプロジェクト」 の事業の一つです。大学の先生が最新の科学や技術を、工夫された映像や説明機材 などを使って分りやすく紹介し、中学生に対して科学する心を育てる動機づけを目指しています。

 今年度は8月2日、広島市子ども文化科学館において中学生80名を対象に、 「アニメの世界は現実となるか 〜物理学からみた空想科学の世界〜」というテーマで開催しました。

 広島大学先端物質科学研究科 高橋 徹 准教授が、ガンダム(パワースーツ、ビーム銃など)や スタートレック(軌道エレベータ、ワープなど)、ドラえもん(どこでもドア、タケコプターなど) に代表される空想科学の世界が現実になるかどうかを物理学の観点から解説されました。

 講義と共に、参加した子どもたちは素粒子の一つであるγ線の計測器を使って塩、花崗岩等 身近な物質が発する放射線の量を検知したり、霧箱を使ってα線の飛跡を観察し、放射線の存在を 目や耳で観察しました。

 「先生の話は難しいところもあったけど、すごく面白い話が聞け実験もできてとても良かった!」と 受講した中学生が感想を伝えてくれました。これをきっかけに、科学するこころを育てて欲しいと願っています。

 サイエンスレクチャーを含め、「わくプロ」の詳細につきましては、 「わくプロ」ホームページをぜひご覧ください。


「軌道エレベータはNASAも検討している」
と熱く語る高橋准教授!



γ線計測器でいろいろな物質の放射線を計測中の受講生



α線観察のための霧箱を作っている受講生

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